[外国映画]アイ・アム・マザー(2019)

感想

この週末、Netflixでアイ・アム・マザーと言う作品を見ました。

NetflixはAmazon Prime ビデオのように五つ星による評価が見られないので、選ぶ際結構悩みますが、近未来モノの作品はブラック・ミラーの各短編作品など、秀逸なものが多いので、きっと期待に応えてくれると思って、観始めました。

予想通り、最後まで目を離せない意外な展開が続き、視聴後もいろいろ考えさせられる部分もあり、気に入った作品になりました。

https://www.netflix.com/jp/title/80227090

あらすじ(ネタバレ少々含む)

人類滅亡翌日、無人の地下施設と思われる空間で一台のアンドロイドが自動プログラムにより作製される。彼女は6万もの人間の胎児のサンプルから女児一つを選んで、赤ん坊を誕生させ、「母」として「娘」を育て上げあげる。

健全な精神・肉体と優秀な頭脳を持った人間の「娘」と、時に過剰なほど娘に干渉するアンドロイドの「母」の二人きりの<平和>な生活は、ある日外部から訪れた、絶滅したはずの人間(女性)の出現によって崩れていく。

信じてきた「母」と、衝撃的な外の世界を語る人間の女性。果たして「娘」はどちらを信じ、どう行動するのか。

良かったところ

これも前回のゲット・アウトと同じく、あまり書くとネタバレになるので最低限の部分しか書けないですが、、

話に無駄な部分がなく、意味深な伏線は必ず後で回収されるので、飽きることなく、最後まで引き込まれます。視聴者も「娘」の視点と同じで、信じてきた前提が崩され、何が本当かわからない不安な中、極限の駆け引きが行われる部分の描画が素晴らしいと感じました。

愛情と感じていた母の言動が、所詮はプログラムされた機械の無機質なものだったら?それとも目の前の人間が、人ならではの不確定な感情や狂気に踊らされている有害な存在だったら?答えは自分の目で、行動で確かめるしかないですよね?

ただ、一点惜しいのは、人間の突然の来訪の理由や、最後の方でわかる現実世界について、あまり明確な説明がなく、物語の断片的な描写である程度の想像はできるのだけれど、それが正解なのかどうか?答え合わせが出来なかった点です。個人的にはもう少しはっきりとした説明が欲しかったです。

でもこういった斬新な発想が今も世の中に多く生み出されていることについて、人の想像力は素晴らしいと思うし、Netflixのようにしっかり作品にしてマネタイズできるコンテンツビジネスがますます盛んになっていて、面白い世の中だと思います。

コメント

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