[英語の基礎:文法編]英語の文法(ルール)をざっくり把握する

英語

こんにちは。以前「英語をマスターする近道」というタイトルで、英語を楽しく効率的に身につけるために僕なりに大切にしているポイントを紹介しました。今回は、その中の「スキル:基礎力をつけながら、読む、書く、話す、聞くを日々継続する」について、特に基礎力の要素である文法(=ルール)のことを話そうと思います。

ただ、僕は英語の専門家でもありませんし、専門的に学んだわけではありません。普通に英会話を続けている中で感じたことを書いているだけなので、間違ったことを言っていたらごめんなさい。

英語のルールはとても簡単

パッと僕が英会話の中で意識していることを書き出してみると、こんなことかなと思います。

  1. どんな文章も主語+動詞+目的語で表現する
  2. 動詞はbe動詞と一般動詞の2種類だけ(疑問形はそれぞれで違う)
  3. 三人称の時は動詞にsをつける
  4. 定冠詞(aとかthe)や複数形(s)も重要
  5. 進行形、過去形、過去分詞(完了形)、受け身でいろいろな状況が説明できる
  6. 助動詞(can, will, may, must)+ 動詞の原形で細かいニュアンスが表現できる
  7. シンプルな語で、短い文章で表現する

もちろん、ネイティブの人が日常会話の中でこんなことを意識している訳では決してないですが、彼らとの会話の中でこの辺のことを間違えると、結構指摘されたり、意味が通じなかったりします。

「てにをは」さえ間違えなければ、主語がなくても語順が違くてもだいたい意味が通じる日本語とは違い、英語というのは、語順や用法が重要で、それを間違えると途端に意味が通じなくなったり、違和感が生まれる言語なんですね。

でも大丈夫です。全て中学英語のレベルですし、ちょっと忘れている文法を再確認するだけですぐに思い出せると思います。先に挙げた6つのポイントについてそれぞれお話しさせてもらいます。

ルール1)どんな文章も主語+動詞+目的語で表現する

基本的に、どんな文章も先頭に主語があって、動詞が続いて、その後に目的語(言いたいことや対象)が続きます。もちろん、時制(Today, Yesterdayなど)が先頭に来たり、副詞(strongly<強く>やfrequently<頻繁に>など)が動詞の前に来たりはありますが、英語の文章組み立てには常に「主語+動詞+目的語」を意識して欲しいと思いますし、慣れれば自然にできるようになります。例えば日本語、英語双方とも主語=黄、動詞=赤、目的語=青で書くと

(僕は)彼が多くの人をサポートしていることに感謝している
I appreciate that he is supporting many people.

や、

彼らは僕がどこに行ったか知らなかった
They didn’t know where I went.

のような感じです。日本語は結構文脈によって明らかな場合では、主語を省略しますが、英語ではどんな場合でも必ず言うことを意識してください。

また、日本語では相手の意見を最後までちゃんと聞かないと、言おうとしたことがわからない面がありますが、英語では「僕は思わない。〜だなんて」「彼らは知らない。〜だということを」みたいなニュアンスなので、聞く方としても話題の目的や対象に意識を集中できるので、わかりやすいですね。

また、書く際や話す際も、まず文章全体の主語と動詞を書いて(言って)しまうのがいいと思います。そしたら次に気にすべきことが一気に減ります。さらにその目的語自体をthat you need to 〜 や where I went 〜などの文節にする場合も「主語+動詞+目的語」にすればいいわけなので冷静に考えればどんな文章でも作れると思いますよ。

ルール2)動詞はbe動詞と一般動詞の2種類だけ(疑問形はそれぞれで違う)

ネイティブの人がam、are、isといったbe動詞を「〜(の状態)である」という意味の動詞として意識的に考えているかは知らないのですが、確かにこの学び方は英語学習者にとってとてもわかりやすいですね。

文法的なことは今さら説明不要だとおもいますが、「疑問文にしてみて」と言われて少し考えてしまう人はいるかと思います。be動詞と普通動詞でこの形が違うので、ここはしっかり理解して、定着して欲しいです。

be動詞は、主語とbe動詞を入れ替えるんですね。

He is tall. を、疑問文にすると Is he tall?

ですね。それに対して、普通動詞の場合は先頭にDoをつけます。

You like cats. を、疑問文にすると Do you like cats?

です。いつ、どこで?と言った疑問文についてはその先頭にWhat, Why, Who, When, Where, How, Which等をつければいいだけなので簡単ですね。

How is he studying? (彼はどうやって勉強しているの?)

When did you go there? (いつ彼はそこへ行ったの?)

のような感じです。

ルール3)三人称の時は動詞にsをつける

これに関しては、英語の特殊なルールなので、日本人が特に間違いがちです。でも、English speakerたちにとってはこれを忘れるとかなり違和感があるようです。

三人称は、主語がHe,She, It, This, Thatや、A dog, An errorなど、自分(I)以外の単数の場合全てで、be動詞としてはisを使う文章になるものですね。

You have a book. → He has a book.
You take a photo. → She takes a photo.
You run slowly. → The dog runs slowly.

のような感じです。学生時代の定期テストや入試問題などは、比較的IやYouやTheyなどまんべんなく出るイメージですが、実際の日常生活の中では、かなり単数のものが主語になることが多いので、このパターンの文章は非常に多く出てきます。

何でこんなルールがあるのか?なんて考えても無駄なので、ここはあきらめてちゃんとマスターするしかないですね。日本語で言えば、何で「私は」の「は」は「わ」と発音するのに「わ」と書かないの?とか、「◯◯さんへ」は何で「え」じゃないの?と外国人が思うようなものです。

意識して使っていくと自然に使えるようになるので、気をつけていきましょう。

ルール4)定冠詞(aとかthe)や複数形(s)も重要

ルール3と並んで、これも英語独特のものなので日本人には難しいものですね。でも、ネイティブの人はこれがないと具体的に頭の中でイメージが難しくなるようです。

I have dog. → (何匹?)

I have a dog. → (犬を1匹飼っているんだな)
I have dogs. → (犬を複数匹飼っているんだな)
I have the dog. → (さっきまで話をしていたあの犬を飼っているんだな)

これも文章に出てくる名詞一つ一つに必要となってくるので、しつこいくらい意識して気をつけて使いましょう。(I have dogs and a cat. みたいに)
日本人の英語を聞いていると、本当にこの間違いが多いと思います。

ちなみに名詞が母音で始まる場合はaではなくてanだし、theをつける場合は発音が変わってðə ではなくて ði になるので注意しましょう。
(なお、自分は英語の発音をカタカナで書くのは反対派です。表現できないものだし、無理にやっても間違いを植え付けることになってしまうので。発音についてもまた次回以降に書きたいなと思っています)

ルール5)進行形、過去形、過去分詞(完了形)、受け身でいろいろな状況が説明できる

今までのルールで、簡単なことであればかなりのことを英語で説明できると思います。さらにこの「進行形(-ing)、過去形(-edなど)、過去分詞(have -edなど)、受け身(be -edなど」あたりを駆使すれば、僕の感覚だと日常会話の80%のことは表現できるんじゃないかな?と考えています。英語って本当に中学で習った基本が大事ですね。これを機に思い出して、正しく使えるようにしてしまいましょう。

「I meet him.(僕は彼と会う)」を色々なパターンで言ってみます。

  • (現在進行形)I am meeting him now. (僕は今彼と会っている)
  • (過去進行形)I was meeting him yesterday.(僕は昨日彼と会っていた)
  • (過去形)I met him yesterday.(僕は昨日彼と会った)
  • (現在完了形)I have met him for two hours.(僕は今2時間彼と会っている)
  • (過去完了形)I had met him for two hours yesterday.(僕は昨日彼と2時間会っていた)
  • (現在完了形+進行形)I have been meeting him for two hours.(僕は今2時間ずっと彼と会っている)
  • (過去完了形+進行形)I had been meeting him for two hours yesterday.(僕は昨日彼と2時間ずっと会っていた)
  • (受け身)He was met me by you.(彼はあなたによって私に会わされた)

のような感じです。思い出しましたか?日本語の場合、完了形のような「◯◯の間、継続して◯◯している」という言い回しはあまりしないので、日本語に訳してもどちらも「〜している」になってしまいますが、イメージとしては、進行形は「その瞬間その動作をしている」、完了形は「継続してそういう状態である」ことのように言えると思います。なので、完了形+進行形の訳ではあえて「2時間ずっと会っている」というように書いてみました。

meetは過去形も過去分詞もmetなので、まだ覚えやすいですが、例えばknowは過去形がknewで過去分詞がknownですね。

このように、go, get, make, take, have, read, bring, …など、日常でよく使う単語ほど、動詞の変化形が特殊なので、英語学習者にはつらいところですね。全ての動詞が通常の-edを後ろにつける形(reserved, achived, booked, cookedなど)であったらすごくわかりやすいんですけど。。

でもこれも昔から発展してきた英語のルールなのであきらめて覚えるしかないです。日本語を学ぶ外国人も、「何でものを数えるとき、イチツ、ニツ、サンツ、ヨンツ、ゴツじゃなくて、ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、いつつ なのか? Why Japanese people !?」と言っているのをよく聞くんですが、どこの言葉でもこう言ったルールは存在すると思うんです。。ちなみに、みなさんはさっき僕が書いたgo, get, make…などの語の過去形、過去分詞はどれくらい言えますか?
go-went-gone, get-got-gotten, make-made-madeなど、ちょっと今思い出してみませんか?

話が過去形のことになってしまいましたが、進行形、過去分詞を使って、形容詞的な名詞を説明する用法についても、気軽に使えるようになって欲しいと思います。

走っている人 a running person
ゆで卵(ゆでられた卵) a boiled egg
僕の傷ついた心 my broken heart

ルール6)助動詞(can, will, may, must)+ 動詞の原形で細かいニュアンスが表現できる

can(〜できる), will(〜するつもりだ), may(〜かもしれない), must(〜に違いない)とかを助動詞と言いますが、ここまでをちゃんと使えば、もう日常会話の90%はいけるでしょう。後の残りは、定型句や比較級や熟語やら、英会話やコミュニケーションの実践の中で身につけていくものだと思います。

こういった助動詞は、動詞の前に付けますが、動詞は常に原型でいいというところが本当にいいですね。canの過去形はcouldで、過去形を言う場合はcouldを使えばいいので、前に述べたような動詞の三人称や、過去形による変化などの難しいことを考えず気楽に使えます。

Ha can swim.
He could swim.
She could take a photo.
She will read it.

みたいな感じです。ちなみに、英語の教え方で未来形という言い方もありますが、僕としてはそう言う文法はないと思います。日本語でもそう言う形はなくて、単に未来のことを言う場合は「明日走るつもりです」とか「2年後の世界は大きく変わるでしょう」と言いますね。英語も同じで、willをつけると、自分のことであれば「〜するつもりです」、他者のことであれば「〜するでしょう」と言う感じになるだけだと思います。なのでこのルールで話した内容は、英語を難しくするよりはむしろ簡単にしてくれる便利なルールとして捉えて、積極的に使っていって欲しいです。

ルール7)シンプルな語で、短い文章で表現する

いよいよ最後のルールになりますが、「シンプルな語で、短い文章で表現する」と言うのは、特に英語では大切だと思います。

日本人の感覚だと、難しい単語を使った方がかっこいい、とか、「◯◯な意見もあるが、◯◯な面もあるので、◯◯的に考えると◯◯の考え方が正しいように思われるが、◯◯の側面もあるので、◯◯な時は◯◯すべきである」など、やたら長い文章の方が説得力があって知的であるイメージがあると思います。

けれど英語で表現する場合、シンプルで簡潔な方が好まれますし、実際に英会話の中でもすごく単純なことしか言いません。なので、自信を持ってシンプルな語で、短い文章で表現することを実践していきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?結局のところ、僕が言いたいことは、英語はとても簡単なルールの言語だし、難しく捉えず、基本的な部分だけざっくり把握すれば日常会話の90%くらいをカバーできるので、恐れず、むしろ楽しんで身につけていきましょう。と言うことです。

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さて、次回は是非単語の覚え方、語彙についてお話しできればと思います。
それでは閲覧していただき、本当にありがとうございました!

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