[書籍]ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある(西野 亮廣)

感想

昨年末に、映画「えんとつ町のプペル」を劇場で観て、すごく感動したのでブログで感想を書きました([日本映画]えんとつ町のプペル(2020))。その制作総指揮・原作・脚本を行った西野 亮廣さんの書籍にも興味を持ったので、2020年12月に発売になったばかりの本「ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある」を、オーディオブックで聴きました。とても心が揺さぶられるような気づきやメッセージがあったので、感想を書かせてもらおうと思います。

本の内容

これは西野さんのリアルな自伝です。お笑い番組「はねるのトビラ」で人気絶頂のさ中に突然絵本を書き始めた2005年頃から、映画「えんとつ町のプペル」公開間近の2020年12月頃までの彼の様々な活動とその時々の心境を綴った自伝本であり、同時に熱いメッセージ本になっています。

今ではもはや芸人(キングコング)なのか、絵本作家なのか、オンラインサロン運営で成功している人なのか、映画作っている人なのか。。いろいろやっていて説明が難しい西野さんですが、こういう状態になった裏側がよくわかる内容でした。

新しいことに挑戦しているだけなのに、日本中から笑われて叩かれて、ずっと悔しい思いをしてきたそうです。それでもなぜ批判するのだろうと立場を変えて考えたり、なぜうまく成果が出ないのだろうと原因を追求して、ひとつづつ解決策を見つけてきた彼の発想力がとても素晴らしと感じました。そして、その発想が実を結ぶまでのがむしゃらな行動力に感動しました。

この本には、プペルの話と同じく「煙の向こうに星はきっと見つかる」と信じて夢を実現してきた西野さんから、世の同じような多くの「名もなき挑戦者」たちに向けての「叩かれても夢をあきらめないで」という熱いエールがたくさん詰まっていました。自分もいろいろやってみたい、やろうとしている挑戦者の一人としてそのメッセージをしっかり受け取らせていただきました。

特に面白かった点

特に印象に残ったのは、「今までのクリエーターは作ったら終わりだったけど、作って人に届くまでが完成形として捉え直したら、今までの見方と大きく変わった」という点です。

せっかく愛情を込めて育てた、子どもとも言える「作品」たちを、人に届ける部分(宣伝、販売)から先を人任せにして関心を持たなかったら、それは育児放棄だと。そう考えるといかに人に届けるかを考えるようになり、自然とマーケティングとかお金の話になる。けれど日本ではそういう話をすると、金のためならなりふり構わず何でもするいわゆる「銭ゲバ」みたいに言われてしまうが、それはおかしい。という話がありました。

確かによく聞く話としてとてもイメージできたし、自分も昔ながらにクリエイティブな部分と売り込む部分は分けて考えていたところがあるので、考え方を改めさせられました。

考えた事

この本をきっかけに思ったのは、「今の世の中では、どんな挑戦も考え抜いて行動し続ければ実現できる」ということです。

昔のインターネットがまだなく、情報収集も難しかったり、実現の手段として必ず専門家に任せたりしなければいけなかった時代と違い、今はノウハウがWebやYouTubeなどでなんでも調べられるし、お金集めもクラウドファンディングで出来ます。またSNSやYouTubeや配信アプリで、個人でも世界に向かって何でも配信できるし、仲間も集められます。だから昔からの決まったルールや枠組みで勝負するのではなく、それら現代の便利なピースをうまく繋いで組み立てて、トライ&エラーを繰り返して改善していけば、挑戦はいつか報われる日が来ると思いました。

そして本の中にオンラインサロンの話も出てきましたが、同じ目標に向けて挑戦する仲間を作ることも非常に重要と感じました。それぞれの得意不得意で作業を分担したり、励まし合うことでモチベーションが持続し、夢の実現までの時間がぐっと縮まるでしょう。

そういう意味で、この本をきっかけにより未来が楽しみになってきました。また他の西野さんの本も読んでみたいと思います。

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