先週に引き続き、また週末を利用して弾き語り動画の第2弾をYouTubeに投稿しました。
今度はSMAPの「世界に一つだけの花」です。なんでも平成で一番売れた曲みたいですね。本当に美しいメロディで、歌詞の”No.1よりOnly one”というメッセージもとても心に刺さる内容で、長い間幅広い世代の人に愛されている1曲ですよね。
そんな名曲を、僕のヘタな歌&演奏でお届けするのは申し訳ない気持ちもあるのですが、鍵盤楽器をコードだけで演奏して、かつ歌うという行為は、一度覚えてしまえばどんな方でも気軽で楽しい一生の趣味になると思うんです。
歌詞&コードも一緒に掲載しているので、これを読んでる方は、ぜひ鍵盤楽器の前で一時停止しながら弾き語りを楽しんでみて欲しいなと思います。
この曲はキーがAメジャーの曲ですね。弾き語りをする場合、前回の書き込みでお話しした通り、最初にその曲で使う<基本の>音とコードを確認すると間違いが減りますね。
基本で使う音(赤字)とコードは、A Bm C#m D E F#m G#m(-5) A です。
ちなみに前回Dメジャーの曲の場合は、D Em F#m G A Bm C#m(-5) D でした。こうやって並べてみると、何か気づくことはありませんか?
そう、メジャースケールのコードは、一度その曲の構成音(ドレミファソラシド♪の響き)を理解すると、音をキー音からの番号で示すなら
1 2m 3m 4 5 6m 7m(-5) 8
となります。これはメジャースケールの場合、3と4、7と8(ドレミでいうならミとファ、シとド)の間だけ半音の関係だからです。ピアノの鍵盤でもその部分だけ黒鍵(こっけん)が無いからわかりやすいですね。
つまり、キーがわかるとその曲で使うコードも瞬時でわかるんです。これは覚えておくと便利ですね。ちなみにmがつかないコードの方はメジャーコード、mが付くのはマイナーコードと呼びますが、その違いは何なのか?なぜそうなるのか?はまた後日お話しできればなと思います。
この曲の見どころ
この曲は2拍ごとにコードが変わるので弾くとなると結構忙しいですね。とてもメロディが美しい曲ですが、やはりコード進行的にも美しい要素がいろいろあります。
Aメロの「ひとそれぞれ好みはあるけど♪」の部分ですがA/C# D E C#7/F F#mと進んでいきます。A/C#(AオンC#と読みます)は左手で弾く単音のベース音がC#ということです(オン・コードと言います)。そのような表記がない場合はそのまま左手もそのコードのルート音を弾きますので、左手(赤太字)に着目してみると
A/C# → D → E → C#7/F → F#m →
と徐々に音階を上がっていっているのがわかりますね。しかも本来AメジャースケールだとFは登場しませんが、E→F#に行く間にあえてFという変わった響きを入れることで、曲の中でもとても印象深い美しい一節になっています。
このようにベース音が1音ずつずっと上昇する、またはずっと下降するパターンは、名曲と言われるポップスで非常によく使われています。
プリンセス・プリンセス「Diamonds」(Key=E)の「ダイアモンドだね♪」の部分
E → G#m7/D# → Bm/D → A/C# → Am/C →
山下 達郎「クリスマス・イブ」(Key=A)の「きっと君は来ない♪」の部分
A → E/G# → F#m7 → C#m/E → DM7 → C#m7 → Bm7
徳永 英明「輝きながら…」」(Key=E)の「素顔にメロディ♪」の部分
E → B/D# → C#m → C#m7/B → A → E/G# → F#m7 →
ということで、皆さんも有名曲のコード弾きをする際には、是非左手の動きに着目してみて欲しいと思います。
他にも見どころが満載な曲ですが、コード進行の話は、また他の曲でもいろいろしていきたいと思いますので、今回はこの辺で。
僕の動画を見ながら、皆さんも弾き語りを楽しんでみてたら嬉しいです。それではまた!
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